離乳食を食べてくれない…大泣き/大暴れにイライラしないためにできる事前準備と効果的な対策

子育ての秘訣
Happy little baby boy eating food in his house

赤ちゃんが5,6ヶ月になると始まる離乳食。
どのタイミングで始めるめか、どうやって作るのか、ママは始める前から悩みますよね。

離乳食にまつわるご相談の中で一番多いのが、

「離乳食を嫌がって食べてくれません」
「野菜だけ嫌がります…果物は食べるのに…」
のような「食べない」お悩み。

べーと出してしまう… 
イヤイヤと顔をそむける…
ふんぞり返ってスプーンをよける…
スプーンや皿を叩き落とす…

赤ちゃんの離乳食イヤイヤは、ママにとっては大きな悩みの種で、ストレスにもなりますよね。

ここでは離乳食イヤイヤにならないためのお勧めの対策と、イヤイヤが発動した際の効果的な対応についてお伝えしていきます。

離乳食スタート!その前にやっておきたい準備

離乳食は、今後の人生で長く続いていく食事と健康の基礎を作るために、とても大切な過程です。
基礎を正しく作り、大切な食習慣を育むためには、それなりの準備が必要です。

離乳食を始める前に、ママにぜひやってほしいこと、2つあります。

食べることに興味をもってもらう

離乳食というのは、赤ちゃんにとっては「未知」のものです。

・ミルク以外の食べ物が口に入る
・食べる行為(スプーンやお皿を使う)
・椅子に座って、机にむかう

これら全て、赤ちゃんにとっては初めてのことです。

初めてのことに対して、人は恐怖や拒否反応を示すことが分かっています。

人間の脳は新しいことを学ぶために相当なエネルギーを要します。
ですので、脳としては今している楽なことを続けたいのです。

これは赤ちゃんでも同じです。
赤ちゃんは素直に反応しますので、初めてのことに対しては大人以上に拒否反応を示します。

これを回避するためには、離乳食をスタートする前に赤ちゃんに食事に対して興味を持ってもらうことが大切です。

まずは、赤ちゃんに食べ物を見せて、家族の食卓に一緒に着かせてみましょう。

・どうやって食べるのかを見せる
・家族が楽しそうに/美味しそうに食べている姿を見せる
・赤ちゃん用スプーンやお皿を持たせてみる
・食事用スタイやエプロンをつけてみる

目的はすべて「赤ちゃんが食事に興味を持てるようにする」こと。

そして、食べるときにはこんなものを使うよ、こんな風にするんだよ、ということを実際に体験させながら知ってもらうことが大切です。

ママやパパが美味しそうにモグモグと口を動かしている姿を見て、口をモグモグさせて真似をする赤ちゃんもたくさんいます。これは、赤ちゃんが食べることに興味を示している証です。

また、食べ物や食事風景を見てよだれを増やす赤ちゃんもいます。
離乳食を始める5,6ヵ月頃には消化器官も成長してきますので、よだれが増え、食欲を刺激し始めます。

ママの食べる姿を目で追ったり、食べ物に手を伸ばそうとする行為は、自分も同じように何か(この場合は食べ物)を口に入れてみたいという興味の表れ。

赤ちゃんが手を伸ばして来たら、赤ちゃん用のスプーンやお皿を持たせてあげると良いと思います。

口に入れても危険のないように見守りながら、
「次は一緒に食べようね」
と声をかけてあげてください。

一緒に食べる楽しさを感じられるような、興味を持たせ、心の準備をしていきましょう。

赤ちゃんの生活リズムを整える

生活リズムが整わず、毎日違う時間に授乳や昼寝をしている赤ちゃんは、まずは同じ時間で生活できることを目指してください。

この時期に大切なのは、

・朝同じ時間に起きて、夜は同じ時間に就寝する
・朝は朝日を浴びて、体と脳が覚醒できるようにする
・昼寝のタイミングや長さを同じくらいに調節する
・授乳時間を同じにする
・夜は明かりを落とし気味にし、脳の睡眠欲求を刺激する

離乳食が目指すのは、1日3食、そしておやつも、きちんと必要量を食べられ、そして食べ物から必要な栄養素を摂取できるようになっていくことです。

生活リズムが整わないと食事の時間になっても空腹を感じることができず、必要量を食べることができません。そうすると、栄養の偏りや偏食などにも繋がってしまいます。

その為にも、赤ちゃんの生活リズムは意識をして整えていくことが大切です。

離乳食の初期は、1日1回の離乳食から始まります。

初期の離乳食は特に、午前中に与えることが推奨されています。

なぜかと言うと、初めての離乳食ではアレルギーに注意をする必要があるからです。

もし、初めての食材を与えてアレルギーが発生した際、または誤飲などのトラブルの際に、小児科にすぐに駆け込めると安心であるとされているためです。

ですので、離乳食の初期にはなるべく午前中、小児科の開いている時間帯に与えることを意識してくださいね。

その為には、朝は決まった時間に起きて、しっかりと空腹を感じる時間に離乳食を始められるように計画を立てていきましょう。

離乳食イヤイヤへの対応

さて、離乳食が始まってからの赤ちゃんのイヤイヤ、拒否反応…

ママはイライラしたり、困ったり、諦めた気持ちになってしまうこと、ありますよね。

でもここで無理に食べさせようとするのはNGです。

嫌がるのに無理に口に食べ物を入れたり、押さえつけたりすることは、赤ちゃんに食事に対する恐怖や抵抗心を抱かせてしまいます。ひどくなると食卓に向かう事(椅子に座る事)さえ拒否し始めてしまいます。そうなると赤ちゃんにとってもママにとっても、離乳食はストレスになるだけです。

ですので、離乳食は「楽しく食べること」が一番です。

けれども、離乳食を嫌がってしまう、そんな時おすすめの対応策が3つあります。

離乳食は遊びの一環として考える

嫌がる赤ちゃんの多くは、好きなおもちゃで気をそらせたり、好きなぬいぐるみと一緒に食卓につくことで離乳食をスムーズに進めることができます。

ママたちの体験談をご紹介します。

「離乳食に興味を示さなかったが、好きなうさぎのぬいぐるみを持たせ、一緒に食べる真似をしたらスムーズに食べてくれた」(東京在住、10カ月女の子ママ)

「ガラガラが好きだったので1口食べるたびにガラガラを振ったら、最後まで食べきることができた」(東京在住、7か月男の子ママ)

「小さい頃から乗り物好きだったので、スプーンを飛行機や汽車などに見立てて口まで運んだら、楽しそうに食べてくれていた。ときどき駅に止まりまーすなどアレンジを加えると飽きずに最後まで食べられた。」(神奈川在住、2歳男の子ママ)

他にも、
・歌を歌ったら食べてくれた
・自分も一緒に食事をするようにした
・パパに手伝ってもらって2人で交互にあやしながら食べさせた
などなど。

ママたちは離乳食の初期を遊びの延長と捉え、様々な試みでイヤイヤや大暴れを回避しているようです。

ぜひおうちでも色んな方法を試し、ママと赤ちゃんに合うやり方を見つけてくださいね。

食べられたら大げさに褒める/喜ぶ

離乳食を食べられたら、ぜひ、大げさに褒めてあげてほしいと思います。

赤ちゃんが離乳食を上手に口に入れて、モグモグして、ごっくんできたら、ママは嬉しさを感じませんか?

その嬉しさを言葉にして笑顔で赤ちゃんに伝えてあげてください

赤ちゃんはまだ言葉の理解ができないのではないかと、心配されるママがいらっしゃることも知っています。
けれど、赤ちゃんはママの言っている事、ちゃんと分かろうとしていますよ。

言葉そのものの意味がきちんと理解できなくても、赤ちゃんはママの表情はよく見て、ママの声のトーンや抑揚を感じて、ママの感情や伝えたいことを察知しています。

また、自分が離乳食を食べたら大好きなママが笑顔になる
これが赤ちゃんにとっては大きなモチベーションになったりします。

ですので、理解できないだろうと思わず、赤ちゃんが離乳食を食べることができたら、笑顔でたくさん褒めてあげてくださいね。

離乳食を変えてみる

いつも食べさせている離乳食を違うものにしてみることもお勧めです。

いつも手作りしているのであれば、市販の離乳食をあげてみる。
または逆に、市販の離乳食を止めて手作りしてみる。
或いは、パパや親族などに作ってもらう。

など、いつもと違う離乳食にしたら赤ちゃんの好みにピタッと合う場合があります。

ママたちの体験談では、

「手作りの離乳食はほとんど食べてくれなかったけど、市販のレトルトの離乳食をあげたらバクバク食べた。ちょっと落ち込んだけど、食べてくれるなら良いと思い直して、今はずっと市販品。」(東京在住、10ヶ月男の子ママ)

「離乳食だったときは作るのがめんどくさくて、市販品をあげていたが食べが悪くて悩んでいた。周りのママ友に言われて手作りをあげてみたら、以前より食べる量が増えた。市販品の味付けが好きじゃなかったのかも。」(新潟在住、3歳女の子ママ)

味付けや舌ざわりなど、市販品と手作りではかなり違います。

赤ちゃんの好みを探りつつ、ママの負担のない範囲で手作りも市販品も併用できることが1番かなと思います。

また、環境を変えてみることも1つの方法です。

赤ちゃんが離乳食を食べる際に、テレビがつけっぱなしになっていたり、外からの音が響いてきたりするような場合には改善が必要になります。

また、ガヤガヤと人が大勢いるような場合にも、場所の移動が必要です。

なるべく静かな場所で、周りからの音が気にならないように配慮し、赤ちゃんの様子が観察しやすい場所が適しています。

保育園に通われていない赤ちゃんの場合、離乳食はご自宅で食べることがほとんどだと思いますので、おうちではテレビやパソコンは消し、ママのお膝や横に並んで座るような位置で離乳食を与えましょう。

もしパパや親族の方々がご自宅にいらっしゃるようでしたら、なるべく静かに座っていてもらえるようにお願いしてみてください。離乳食の際中に周りを動き回られると赤ちゃんの集中が切れ、興味が食事以外のものに移ってしまいます。

また、ママにとっても、赤ちゃんがどんな様子で食べているのか、何が不快なのかを見極めるために、ママが赤ちゃんと離乳食に集中できる環境にすることが望ましいです。

まとめ

ここまで

・離乳食を始める前の準備2つ
  ①赤ちゃんの興味を育む
  ②赤ちゃんの生活リズムを整える
・離乳食を始めてからのイヤイヤへの対策3つ
  ①遊びの一環として考える
  ②食べられたら褒める
  ③離乳食や環境を変えてみる

をお伝えしてきました。

赤ちゃんもママも、離乳食が初めてのスタートのときはドキドキして不安になるし、うまくできないこともあるかと思います。
うまくいかない場合でも、ママは自分を責めたり、どんなことをしてもダメだと、思いこまないでくださいね。

色んな方法を試してもどうしても食べてくれない…と悩んだら、少しの間は離乳食を軽めにしたり、期間を置くのでも良いと、私は思います。
頑張りすぎてママがストレスできつくなってしまい、子育てが楽しくないと感じてしまうのでは、ママにとっても赤ちゃんにとっても良くありません。

一旦休憩しましょう。

ママと赤ちゃんにとっての良いタイミングとやり方がきっと見つかります。


もし、どんな方法でもまったくダメだった~とお悩みでしたら、ぜひ1度私のオンライン相談にいらしてください。

ママと赤ちゃんの状況をお伺いしながら、どんな対応ができるのかを見つけるお手伝いをいたします。

ママの心が少しでも軽くなることを願っています。