子どものイヤイヤ!今日からできる最強の対処法

子育ての秘訣

子どもに「イヤ」というセリフを言われたことがあるママ、きっとたくさんいらっしゃるだろうと想像します。むしろ、言われたことがない方が少数派なほど、子どもは「イヤ」というセリフを使いこなしますよね。

ここでは、ママが子どものイヤイヤに感情を左右されなくなるためにお勧めの対処法をお伝えします。

子どものイヤイヤにどんな感情がわくの?

質問です。
あなたは子どもに「イヤ!」と言われたら、どんな気持ちになりますか?

ちょっと想像してみてください。

今日は朝からお出かけの予定があります。帰ってくるのは夕方になる予定。
外出前にあなたは部屋を片付けて掃除機をかけたいと思っています。
3歳の子どもがリビングで遊んでいるので、あなたは声をかけます。
「もうすぐ出かけるから部屋を片付けよう。おもちゃをしまってね。」
すると子どもは「イヤ!まだ遊ぶ。」
その後は説得を試みるも、子どもはイヤイヤの一点張り、しまいに泣き出しました。
出かけるまでにあと15分。
このままでは掃除機もかけられないし、出かける準備もギリギリかもしれません。

この場面で、あなたはどんな感情がわきますか?
ママの準備状況や体調面なども感情に影響しますので、毎回同じように感じるということはないとは思います。しかし、どんな感情がわくことが多いのかを考えてみてください。

・イラっとする怒り
・またか、と諦め
・なんでよ、という焦り
・あ~そうなのね、という共感

実際にこれまでママからのイヤイヤ期でのご相談で圧倒的に多いのは、出かける間際のイヤイヤ&大泣きでイライラしてしまうというもの。

この記事を読んでくださっている方も、イライラを感じるケースが多いと思います。
出かけたいのに、出かけられない。何かの予定がある時には特に、イライラするかと思います。

分かります。
私自身もこのような場面を経験してきました。私の子どもたちが小さかった頃、出かけ間際の子どものイヤイヤでよくイライラして、おもちゃの片付けも、一応子どもに声はかけるけど実際はほとんど私が片づけてしまっていました。なにせ、私がやる方が早い。けれどこれでは、子どもは泣いたまま。子どもの泣き声でイライラが募ってしまうこともありました。

あなたはどうですか?

ママが子どものイヤイヤにどう感じるかはママそれぞれで違いますし、状況によっても異なります。しかし、もしイライラするのであれば、その感情の根本として考えられる原因があります。

・子どもが自分の言ったことに従ってくれない(反抗された)から
・自分がやろうとしていることができないから
・部屋が散らかっているのがイヤでしょうがないから(常に整頓された部屋でいたいから)
・子どもの泣き声が神経を逆なでするから(音に敏感)

まずはあなたがどう感じているのか、イライラするのであればそれはなぜなのかを探ることが、子どものイヤイヤに左右されなくなるための第一歩です

子どもの「イヤイヤ」への対処方法

子どもが「イヤ」と言った時、ママがどんな感情がわくのかが分かったところで、ではどんな対処方法があるのか?
最初にイヤイヤが発動されてしまった時の対処法をご紹介します。次にそもそも発動されることを回避するための秘策をお伝えします。

イヤイヤ発動!ママの最強の切り替えし

イヤイヤが発動されたとき、最初にママに行ってほしいのは最適な言葉かけです。

1番のお勧めは「分かったよ」です。
他に、「そうだね、イヤだよね」もお勧めです。

どちらの言葉も子どものイヤイヤを否定せず、子どもの感情を受け止める、共感を示しめています。

上記のような場面での子どものイヤイヤの場合、子どもには”遊び続けたい”という感情があります。これを無視して頭ごなしに叱ったり、おもちゃを取り上げてしまうと、子どもは怒ると同時にママに受け入れてもらえないという悲しみを感じてしまいます。

このような”自分の思いを受け入れてもらえない”体験が繰り返されると、子どもは”どうせ自分の意見は通らない””ママは自分の気持ちなんてどうでもいいんだ”と思うようになり、ママへの信頼を構築することができません。そうなると親子のコミュニケーションが崩れ、余計に子どもは反抗的な態度をとり、最悪は非行への道を歩んでしまう恐れもあります。

そうならないために!
ママにはぜひ「そうだね、まだ遊びたいよね」「イヤなんだね」と子どもの言葉(感情)を一旦受け止める言葉かけをしてほしいと思います。

その上で、子どもが納得するやり方でお片づけを促してあげることが大切です。
例えば、遊びたい気持ちを受け入れて条件を提示してみたり、ママの思いを伝えてみる、など。

・条件提示:「じゃあ、あと5分遊んでから片づけるのはどうかな?」
・ママの気持ち:「今日はこれからお出かけするから、片付けてくれるとママは嬉しいな」

どちらの場合も大切なのは、頭ごなしに決めつけてしまわないことです。
条件を付ける場合には、必ず子どもに決定権を与えます。「これならどう?」と問いかけ、子どもに決めてもらうのです。子どもが小さいから分からないだろうと思わずに、
「ママとお片づけ競争をするのはどう?」
「あと3分だけ遊んでから片付けるのはどう?」など。
問いかけながら子どもが納得する方法を探していくことが大切です。

ママの気持ちを伝える際には、「やってくれるとママは助かるな」「~だとママは嬉しいな」と主語をママにすることがポイントです。
子どもはママが喜ぶことが喜びとなることが多いです。やって欲しいこととその理由を説明し、その上でママが嬉しいんだと伝えることで子どもに納得してもらいやすくなります。

イヤイヤを回避するためにママができること

そもそもイヤイヤを発動させないためには、どんなことができるでしょうか?

1番の回避策は、予めその日の予定やその時間の行動について予測をたてて、子どもに伝えておくことです。

例えば、上記のように出かける予定がある場合の声かけは、
①前日から「明日は朝からお出かけするよ。」
②当日の朝起きてから「今日は〇時からお出かけするよ。」
③出かける30分前「あと30分したらお出かけするから、あと〇分遊んだら片づけて準備をするよ」
④片付け時間の5分前「あと5分したらおもちゃは片づけるよ。」
⑤片付け時間「お片づけの時間になったからお片づけしようね。」
となります。

声をかける際のポイントは、子どもと目を合わせて、しっかりと伝える事です。子どもが何かをしていて聞き流してしまうと、子どもは「聞いてなかった」と感じ、急に遊びを中断されることでイヤイヤが発動してしまいます。
これを回避するために、子どもの名前を呼びかけ、目を見て、繰り返し伝えることが必要です。

時計が読めなかったり、時間の感覚がまだないような幼い子どもには意味がないのではないかと思われる方もいらっしゃると思います。

時間の感覚が正確でなくても、時計が読めなくても大丈夫です。
この方法は多くのママが実践され、まだ1歳ほどの子どもにも効果があるとご報告をうけています。
実際に、私が働いている保育園や療育センターのお子さんたちにも同様の対応をしていますが、次の行動が予測できていることでスムーズに気持ちを切り替えることができるお子さんが多いです。

ママが日々きちんと予定を伝え、その都度声をかけ、次の行動に移るための心の準備をさせること。これをすることで子どもは自然と計画力を育み、行動や気持ちを切り替えるスキルを身に着けることができます。

次に、ママが出かける準備を前倒しで行っておき、当日にバタバタしないような行動計画を立てることも大切です。

上記の場面を再度見てみます。
ここではお出かけ当日の朝に掃除機をかけようとしていますが、掃除機はその日でなくてもできます。
当日でなくても良い家事は、前日・翌日に行うことで当日にやるべきことを減らすことができます。

また、朝ごはんに時間がかかるのであれば、その日の朝は子どもが食べやすいものにする、或いは子どもの好物にすることをお勧めします。朝ごはんの時間を短縮できたり、食べない事へのストレスも回避することが可能です。
朝ごはん後の洗い物が気になるのでしたら、洗い物が少なく済むラップに包んだおにぎりがお勧めです。おにぎりに刻んだお野菜を入れることができれば、栄養バランスの点もクリアできますね。

さらに、出かけるための必要品の準備は、前日に全て整えておくことが大切です。
当日の朝に必要な物が見当たらずに慌てたり、時間がなくて忘れ物をしてしまうという事態を防ぐこともできます。しっかりと事前準備をすることで、当日は時間に余裕をもつことができ、自分と子どもの身なりを整えるだけで出発できます。

もし、どうしても出かける当日にやりたいと思う事があったとしたら、「絶対やるべき」と考えないようにしてほしいと思います。「絶対」という言葉はあなたご自身を縛り、できなかったときにストレスになってしまいます。「あとでやるので良し」と考えを切り替え、完璧を求めすぎないことが大切です。

イヤイヤ撃退のススメ

上記でご紹介した場面以外にも、子どもがイヤイヤを発動しやすい状況は多々あります。ご自身のお子さんが「イヤ」という時、どんな状況で、どんなタイミングで言うことが多いでしょうか?
その時に、ママはどう感じていますか?
もしイライラや焦りを感じるのなら、なぜそう感じるのかを考えて頂きたいと思います。
ママのイライラの根本にある感情は何なのか、それを知ることがイライラを減らすための第一歩です。

ママがイヤイヤへの適切な対応策を知りイライラが減れば、ゆとりを持った子育てライフを送ることが可能です。

子どものイヤイヤの打開策がもっと知りたい!
自分の感情の根本なんて1人で考えてもよく分からないから誰かに教えて欲しい!
という方は、マンツーマンでのコーチングを受けることがお勧めです。

プロのコーチに話をすることで自分の根底にある感情や欲求に気づき、解決策に気づくことができます。

ママがイライラせずに子どもと向き合い、日々笑顔で過ごせることを願っています。