0歳赤ちゃんの育児って、何が大切なのか?
そんな疑問を持たれるママは多いのではないでしょうか。
授乳の量や頻度。
スキンシップをたくさんとる。
体調管理をしながら、離乳食を始める。
寝返りからあんよまで、運動機能の発達。
赤ちゃんは0歳の間にできるようになることがたくさんあります。ママもその時その時で赤ちゃんの発達状態を観察したり、注意点を調べるなど、されているかと思います。
そんな成長の著しい0歳赤ちゃん。
どんなことに気を付けて関わっていくと良いのでしょうか?
今回は五感の発達に着目しながらご紹介していきたいと思います。
五感に働きかける関わり方とは
0歳赤ちゃんは言葉がまだ理解できません。しかし、関わり方のポイントがあります。
それは、たくさん話しかけながら五感を刺激する体験をさせてあげることです。
1.聴覚
生まれてすぐの赤ちゃんは身体能力の面では聴覚が1番発達しています。お母さんの声はしっかり聞こえていますので、やはりたくさん話しかけたり、歌いかけてあげることが大切です。
特に、赤ちゃんの授乳時やおむつ替え、沐浴の際などに
「ミルク飲もうか?」
「おむつ濡れてるね、替えようか?」
「お風呂に入る時間だね、お洋服を脱ごうか?」
など、事前に何をするかを伝えるように声をかけてあげることが大切です。
始めのうちは理解できないので反応がないかもしれませんが、成長に従って言葉に反応するようになってきます。
ミルクと聞いたら嬉しそうに笑ったり、おむつ替えと聞こえたら大人しくなる、など。
赤ちゃんはちゃんと言葉を聞いて反応を返してくれますので、ぜひじっくり観察しながら声をかけてあげてほしいと思います。
また、何でもない時でも
「今日はお天気がいいね」
「ママは今日はお昼にこのご飯を食べようかな」
など、他愛のないことでもたくさん声をかけてあげてください。
そうすることで、声をかけられることへの喜びや、会話の楽しさも感じられるようになってきます。
2.触覚
触覚を刺激するためには、スキンシップが大切です。
優しく話しかけながら赤ちゃんの体にたくさん触れてあげることで、体の感覚を育むことができます。
・おむつを替えながら足をなでる
・手を広げて手のひらをなでる
・目が覚めたらほっぺをさすってあげる
全身を刺激してあげられるベビーマッサージもお勧めです。
また、室内と室外での温度差、お風呂に入った時の温度なども体感として大切です。
「あったかいね」
「寒いね」
と伝えながら体験させてあげることがポイントです。
3.視覚
生まれてすぐの赤ちゃんは視力が弱いですが、白、黒、赤は認識することができると分かっています。
それらの色が鮮やかに使われているハンカチやおもちゃなどを目の前でゆっくりと動かしてあげて、目の動きを促してあげることで視覚の発達を促してあげることができます。動かすおもちゃにガラガラや鈴がついていて音が鳴ると、資格と聴覚の発達によりプラスになります。
また、目を動かす運動は、視野の広さを育むこともできます。
目を動かす運動としては、例えば、
*ボール転がし…うつぶせができる赤ちゃんはうつぶせにし、遠くまで見える状態にしてから、ボールを部屋の隅から反対側まで転がしてみる
*いないいな、ばあ…薄いハンカチなどを使って赤ちゃんの顔を隠し、ばあと言いながらハンカチをどける(ママが両手で顔を隠していないいないばあをするのもで良いです)
遊びのやり方はたくさんありますので、何度でも楽しみながらやってみることがポイントです。
4.嗅覚
刺激の強すぎない、日常の香りを体験させてあげることがポイントです。
ママの料理する匂い、外出した際の植物の匂い、様々な臭いがあることを言葉を添えて体験させてあげてください。
「今日はお肉を焼いてるんだよ、香ばしいね」
「キンモクセイが咲いてるよ、良い香りだね」
「石鹸で体を洗おうね、優しい香りがするね」
どの匂いが、どんな時に感じられるものなのか、良い匂いも、ちょっと嫌な臭いも、言葉にして伝えていくことが大切です。
5.味覚
6ケ月くらいまでの赤ちゃんはミルクや母乳だけかと思います。
しかし、それ以降で離乳食が始まってからは「おいしいね」などの言葉を添えながら授乳も離乳食も行っていくことが大切です。
特に離乳食で様々な食べ物を口にするようになってからは、食材そのままの素材の味を体験させてあげることがポイントとなります。
「にんじんだよ、どんな味かな」
「りんごは甘いね」
など、味についても言葉にして伝えながら、味覚を刺激してあげてください。
声かけのポイント
ここまで五感を刺激するための関わり方をお伝えしてきました。
0歳赤ちゃんにたくさん話しかけ、言葉にして五感に働きかけていくことがポイントとなっています。
これらの5つの働きかけに共通するポイントが、さらに3つあります。
1.形容詞をたくさん使う
ハーバード大学の実験でも赤ちゃんがお腹にいる頃から形容詞をたくさん使って語りかけることで、後々の子どもの語彙力に差が出てくることが分かっています。
「今日は空がすっきりと晴れているね」
「目がぱっちり開いて、よく眠れたのかな」
「公園に青い小さなお花がたくさん咲いてるよ」
などなど。
形容詞はたくさんありますし、使い方は様々。
どんな場面でも、形容詞を意識して話しかけてあげることで、後々の状況の判断力や認識力が高まっていきます。
2.オープンクエスチョンで語りかける
オープンクエスチョンとは、Yes/Noではない答えを求める質問のことです。
例えば、
離乳食を準備する時に「何が食べたい?」
お散歩に行くときに「どこに行こうか?」
目が覚めたときに「何して遊ぶ?」
0歳赤ちゃんはまだ答えることができませんし、結局はママが決めるのですが、そうやってオープンクエスチョンで話しかけることをママが早い時期から意識することで、後々、ママも子どももすんなりと会話に取り入れ、答えられるようになっていきます。
この結果として、子どもは自分で何がしたいのかを考えることができるようになり、またそれを言葉にすることができるようになります。
3.ベビーサインを使う
言葉がまだ使えない赤ちゃんにはとても有効なベビーサイン。
例えば、
・お腹が空いたときには「お腹空いた」と言いながらお腹をポンポンと軽く叩く
・おむつが気持ち悪く感じた時には「おむつ替えたい」と言いながらパンツの辺りを指さす
・抱っこしてほしい時には「抱っこがいい」と言いながら胸をポンポンと軽く叩く
など。
サインはママが決めても大丈夫ですし、ベビーサインの本などを参考にするのも良いです。
大切なのは、同じ動作に同じ言葉を毎回変わらずに使っていくこと。
言葉と動作が一致しないと赤ちゃんも混乱しますので、常に同じように行うことがポイントです。
言葉がまだうまく話せなくても、ベビーサインがあることで意思の疎通が可能になりますので、ママにとっても赤ちゃんにとってもとても有効な会話方法です。
まとめ
いかがでしたか?
0歳赤ちゃんの関わり方としてとても大切な、五感を刺激する語りかけ。
まだ言葉が分からないから話しかけても仕方がないと思わずに、0歳のうちからたくさんの言葉を使って語りかけてあげることがポイントです。
また、独り言みたいと思われるママもいらしゃるかもしれませんが、ちゃんと赤ちゃんは聞いています。そしてママの言葉をしっかり蓄積し、後々の語彙力とコミュニケーション力の発達に繋がります。
赤ちゃんとの関わり方に迷っているママはぜひ今日から、赤ちゃんにいっぱい話しかけて、赤ちゃんの五感を刺激することを意識してみてくださいね。
ママと赤ちゃんの生活が今日からもっと楽しくなりますように😊