【ママの心をなごます処方箋?!】ことばと感性をはぐくむ絵本の効果

笑顔のママへ

絵本は好きですか?

絵本は子どもたちの言葉や感性を育み、自己肯定感を高め、人生を豊かにしてくれます。
子育てにとって良い効果がたっくさんあるんです。

でも、それだけではありません!

可愛いイラストやくすっと笑ってしまうようなコミカルな物語にふれることで、ママが日々感じている育児の辛さや疲れを癒す効果も期待できます。
また、読み聞かせをしている時の子どもの幸せそうな顔を見ていると、ママも心がほぐされ、幸せな気持ちになれるのではないでしょうか。

絵本の読み聞かせ時間は、ママにとっては子どものためと思うかもしれませんが、ママ自身にも安らぐための時間になるんです。

ママをなごます絵本の言葉

絵本で使われている言葉は、優しく、とても柔らかい印象ですよね。

短めの分かりやすい言葉で区切られ、悪い言葉もほとんど出てきません。
小さな子どもたちでも理解しやすい、いわゆる標準語で書かれていることがほとんどです。

日常生活では、ふと、子どもに対してきつい言葉を言ってしまうママもいるかと思います。

私は経験があります。
育児疲れがひどかった時や産後うつの時期は、子どもに優しい言葉をかけてあげられず、つい「さっさとやってよ!」「なんで片づけないのよ!」など、かなりきつい口調で言ってしまっていました。
これらの言葉にイライラする感情が加わると、子どもにとっては相当きつい言葉になっていたと思います。

けれど、絵本の中ではこのようなセリフや言葉はほとんど出てきません。
もし出てきたとしても、ママはイライラする感情をのせて読み聞かせをするでしょうか?

恐らく、しないですよね。

絵本の中では、ちょっと嫌なことが起こる場面でも直接的に相手を攻撃するような言葉は出てきません。マイナスな感情を刺激しないような優しい言い回しが使われ、その時の感情を想像できるようにイラストなどで工夫されています。

普段イライラして気持ちがざわついている場合でも、絵本を読んでいる間は気持ちとは違う言葉を発することができます。そして、その言葉の影響で、また違う感情へと揺り動かされることもあります。

もう10年以上前になりますが、保育園で働いてときに、絵本の読み聞かせを毎日行っているというママからお話を伺ったことがあります。
とても印象的な体験談でしたので、ご紹介します。

「毎日、夜寝る前に絵本を読むようにしてます。仕事もあって疲れているからめんどくさいと感じることもありますが、最近気づいたことがあって…絵本を読んでいるときは自分の声が優しくなっているんですよね。
子どもがね、絵本を読んでいるときは私の顔を見てにっこり笑っているんです。
最初はなんでだろう?絵本好きなのかな?くらいに思っていましたが、ある日ふと気づいたんです。普段ご飯を食べているときやお風呂のとき、子どもはあんまり笑っていないんだなぁ、と。
 子どもは私が優しい声なのが嬉しかったんだと思います。絵本って子どものために読んでるって思ってましたが、私自身が優しくなれる時間でもあるんだと思います。自分がいつもどれだけ子どもにイライラした感情のままに接していたか気づいて、すごく反省しました。」(当時2歳女の子ママ)

絵本を読んでいるときは、いつもと違う言葉を使い、いつもよりも優しい口調になれる。

それが絵本のなかの言葉。

イライラしている感情も絵本を読んでいるあいだは忘れることができ、ママも子ども心を和ますことができるんですね。
そしてその心の安らぎに気づくことができたら、ママのイライラする感情や子どもへの愛情にも変化が生まれてくることが期待できますね😊

言語表現と感性を豊かにする

絵本の特徴として一番に知られていることは、子どもたちの言葉の発達を促し、感性を豊かにすることができる点です。

脳科学の観点からも、幼少期での絵本の効果が解明されています。

親に絵本を読んでもらっている子どもは、脳の前頭葉が強く活動していることが知られています。親子のコミュニケーションが多ければ多いほど、脳は強く活性化するのだそうです。

脳神経外科医の林成之先生は著書「親子で育む天才脳」(参考はこちら)のなかで、

”乳児期に良質な絵本を、気持ちを込めて何度も読み聞かせることで、天才的な才能を発揮する人に共通する「統一・一貫性の本能」の質を高めることができる” としています。

大人になってから絵本を読んでも、言葉のリズムや言い回し、またオノマトペなどの音を発声することで脳の言語中枢を刺激することができます。

普段、絵本を読んでいるときに音を意識することはないと思いますが、読み終わってから振り返ると、その余韻や心への影響を感じ取ることができると思います。

私が絵本を読むことで最も良い効果があると感じているのは、オノマトペの影響です。

オノマトペは大人になるとあまり使わなくなってきますが、人の感情や心の動き、感覚などを的確に伝えるために効果的です。同時に、言葉の棘をとり、伝え方を柔らかくしてくれ、想像力を掻き立ててくれることが特徴です。

【例】
「いそいそ」→楽しみなことがある
「ほくほく」→何かを手に入れて満足
「かりかり」→いらだっている
「カンカン」→怒り心頭に発する状態
「しくしく」→静かに泣いている
「わんわん」→大声を上げて泣いている

怒りを表現する際に、
「ママはイライラするんだよ」と言われるより、「ママはカンカンだよ」と言われる方が、言われた相手の印象は少し柔らかくなるのではないでしょうか。

喜びや怒りの感情を表したり、状況を説明するときにつかうことで子どもにも伝わりやすく、また子どもがその言葉を使うことで大人に自分の感情を伝えやすくなったりします。

絵本のなかにはオノマトペがたくさん出てきます。
色んなオノマトペで音を楽しみながら、脳を活性化させ、ママも子どもも豊かな感情表現と感性を育んでいけると良いですね😊

読み聞かせはママと子どもの安らぎ

絵本を読み聞かせる時間の一番大切なことは、テクニックやどんな絵本を読むかではありません。

大切なのは、どれだけ気持ちを込めて絵本を読むことができるか、です。

忙しく、疲れている中で、単に絵本の字を拾っていくだけの読み方では、子どもの心は満たされませんし、ママも義務に感じてしまいだんだんと辛くなってしまいます。
そうならないために、忙しい中でも5分ほどの時間をとり、その時間だけは子どもと絵本に心を集中できるように意識することが大切です。

ほんの5分で大丈夫です。

うまく読もうと思ったり、テクニックを気にする必要はありません。

意識してほしいのは、どれだけ子どもに気持ちを向けてあげられるか。膝に抱っこしても良いし、お隣りに座ったり、横になってあげるのでも良いでしょう。

読み聞かせはスキンシップの時間でもあると思って、声だけでなく、意識も、体も子どもに向けてあげてください。それをできるだけ毎日続けること。そうすることでママの子どもへの愛情が深まり、子どもの情緒が安定し、親子の絆が深められる効果が期待できます。

子どものためだからと割り切らず、自分のためでもあると思い、毎日5分、絵本の時間をとってみてくださいね。

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またご質問があればいつでもご連絡ください。

ママの心が少しでも和らぎ、育児の疲れが解消できるよう応援しています。